第1話 FXって何?

『FX』はForeign eXchange=直訳ですと外国為替となります。
日常で使用されるメディアの意味だと「外国為替証拠金取引」という意味になります。
「為替」という言葉から想像できるように通貨を使用する取引です。
通貨というと日本では『円』での買い物が日常ですね。
円は日本国国内ならば、近所のコンビニでも、スーパーでも当たり前のように使用できます。
しかし日本国から一歩でもでると、流通するのはその国の通貨であり、円は使用できなくなってしまいます。
円は持っているのに何も買えないという事態になっていしまします。
そこで異なる外国で買い物をする為に、円をその国の通貨に『両替』します。
この両替の時、異なる価値の通貨の取引価格を決めているのが『為替レート』となります。
この為替レートの価格差を利用して利益を出そう!という仕組みですね。

あれ?

どうしたの?太郎君!?

先生!為替レートが昨日と違うよ!?昨日、学校来るときにニュースで放送していた時には『1ドル=105円』ちょうどって覚えやすい数字だったのに

太郎君……『為替レート』は絶えず変動しているのよ。もちろん今、私達が会話しているこの瞬間にも休むことなくね

えっ?為替レートって国の偉い人達が数か月とか年に一回とか、会議室で顔を突き合わして決めているんじゃないの?!

もちろん違うわ。為替レートは変動相場制といって、日々レートは動いているの。それも様々な要因でね

そんなに変動するの?

もちろんよ!景気、金利、株価、貿易、情勢不安と戦争、テロ、失業率に、天災……その他etc,etc。
そこに、太郎君みたいな個人投資家から、企業の為替トレーダー、ファンドの投機筋。
沢山の把握しきれない意思と状況が絡みあって為替レートはできているの!

せ、先生?!そんなに興奮しなくても……

昔の人は、相場は生き物だと言ってたわ。多くの人たちの思惑の結果として為替レートは出来ている。その事を忘れないでね!